台湾SBIR(中小企業創新研發計畫)採択の実務 ― 申請・審査・執行管理(契約企業としての経験)
台湾のSBIR(中小企業創新研發計畫)は、経済部が中小企業の技術・サービス革新の研究開発を補助する制度です。当社の台湾法人がSBIR契約企業(締約廠商)に採択された経験をもとに、申請から執行管理までの実務を整理します。
SBIRとは
経済部中小企業處(現・中小及新創企業署)が推進する、中小企業の革新研究開発への補助制度です。段階はおおむね Phase1(先期研究)、Phase2(研究開発)、Phase2+(付加価値応用)に分かれ、段階に応じて補助額が変わります。
申請の流れ
SBIR公式サイトからのオンライン申請 → 書面・面談審査 → 採択後に締約(専案契約の締結)→ 執行 → 期中報告・結案報告・経費査核、という流れです。管理・推進は委託先の財団法人(中衛発展中心など)が担います。
当社の経験(SBIR契約企業)
当社の台湾法人はSBIRの締約廠商(契約企業)に採択されました。締約廠商名單は制度運用の公式書類に記載され、契約企業として研究開発を実施しています。
成否を分けるポイント
申請書類は繁体字での作成が必須で、要件(革新性・実現可能性・事業化見込み)の読み解きと、事業計画・予算の設計が成否を大きく左右します。翻訳を介さず内側から書ける体制が有利です。
採択後の執行管理
採択後は、補助金の各期撥款、経費の証憑管理、期中・結案報告、計画変更の申請、績效考核など、継続的な管理業務が発生します。ここを軽視すると結余款の返還等につながります。
まとめ
SBIRは「申請して終わり」ではなく、執行管理まで含めた総合戦です。当社は契約企業として、この一連の実務を台湾現地で回した経験があります。
FAQ
日本企業でも台湾SBIRを活用できますか?
台湾で法人を設立し、要件に合致する研究開発事業であれば活用の余地があります。申請は繁体字での書類作成・事業計画の翻訳が必要です。
どのくらいの補助が受けられますか?
段階(Phase1/2/2+)や計画内容により補助額・補助率が異なります。詳細は制度の公告と募集要項で確認します。
補助金は何に使えますか?
研究開発に関わる人件費・材料費・委託費など、計画で認められた費目に使えます。証憑管理と経費査核が前提です。